火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

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二項対立で図れないことがらも、一般的な善悪判断や価値が転倒する瞬間もたくさん実感してきた。正解を一意に定めることはとてもむずかしい。自分の感情と感性、感覚を信じて、身を任せる。大河に委ねる。それがもっともふさわしいと思う。

よく眠って朝を迎える。あなたとあなた、そしてわたしの対話を繰り返す。すればするほど、あらわすための努力を要する、複雑な感情ばかりが増えてゆく。日々はなだらかに過ぎて、いのちは削れてゆく。とてもたいせつなことだということだけ、直感的に理解される。丁寧にひもとく時間、ペンを持つ時間、対峙する時間。

孤独の時間を産み出さないと、生きることに意味を見出せなくなるだろう。

巧妙な作り笑いの言葉で丸めこみたくはない。

忘却は敵だ。

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何度も思う。光の先に、ひとつも本当はないかもしれないな、とも思う。