火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

聖人なら

扉に手をぶつけたみたいに不意な配慮が腫れてきている

 

不可侵領域に落ちてる残飯が腐ってる 性懲りもなく会った

 

「聖人はいない」と言って流れてくシンクの水はまだ澄んでいる

 

何事もなかったように微笑んで今日誰も死んでないかのように

 

ひかりを編んでもしも転んでしまってもひかりのそばで起き上がれずに