火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

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「そういう人もいる」 言葉の定義を決めてしまうと、次回この言葉を使ったときに「この人、そう思ってるんだ」と一義的にとられかねず、やりづらい。あくまでも「最も頻出しそうな使われ方」であって、用いる際には当然ここに書いていない感情も含まれうるこ…

階段降りて

春の高校裏に吹いてた風だ 階段降りてくしゃみ まっしろ 人生に負けそうになる 豪雨の日ひかりみたいな言葉を捨てた 憧憬をまとめて作った花束で殴りかかってきみはたおれて ぼくの名を半角文字で書き落とす初恋はいま火種のように

ノーブル

つめたくて気づく今日まだ二月だとこころをなくした夏の花束 手袋燃ゆ 会わないのが愛だとも言えず細い煙がたなびく きみと在る夕暮きみと在る夜更あしたも明日がくることを知る 虹色のショウケースにはほころびを容れる たすかるための脈拍 こわれたいこわ…