火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

longing days

生きてる 感じなくなってる ちいさな隙間のあいた座席をめざす 捨てタバコ 線路は水平線になりせかいのさかいめをとびはねる 書いたそばから離れてくおもいでとことばと長雨 海には汽笛 蒸し暑い夜くらがりを抜け出せず生きぞこないの星がながれた かみなり …

5/17

一つ残らず書き記したい出来事。一つ残らず書き記さないと正確に表しきることができない出来事。危機感。時間に身体が追いついていない。「書かないと」「消えてしまう」すっかり忘れてしまって、本当の意味でこの世から消えてしまうのが、一番怖い。

ゆれていた

七分袖汗ばんでいる夕暮れとまだ早いよという夜の風 木漏れ日を描き込まずともいっとう高いところから降る白脈光 いとおしくある思い出を抱えつつきみが徐行をつづける川辺 駆け降りる自転車の群れ 山々は変速つきのうすみどり、青 青透ける手首に指が重なっ…