火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

反転球

なすすべもなくおだやかなひかりだけ垂れる知ってる果てるさよなら なすすべもなくすべりこむ鉄道の扉の気持ちを考えもせず なすすべもなく結ばれた水面の泡もはじけてたったひとつの なすすべもなく出会っては軒に降る雨を破って空想の中 なすすべもなく信…

ミサンガ

訥々と空 みんなとははなれてるうたでもわたしうたっていいさ 春すぎてつねにまばゆくがんばれを膠みたいにぬりつけてゆく 一日でかわる一年でかわってく一億年でも燥ききらない だいきらいと言えばモビール宙に揺れ 一頁めの詩を考える 薄紙を指にまいたら…

4/23

二項対立で図れないことがらも、一般的な善悪判断や価値が転倒する瞬間もたくさん実感してきた。正解を一意に定めることはとてもむずかしい。自分の感情と感性、感覚を信じて、身を任せる。大河に委ねる。それがもっともふさわしいと思う。 よく眠って朝を迎…

4/17

最近それなりにうれしいことが起こるせいか、身の回りを取り巻く事象が全部ネガティブなものに見える(無意識下でそう努力している)時期に差し掛かっていて、やはり満足に眠ることができない。これがホメオスタシスってやつか。損な性格だなあ、とも思う。1…

4/9

いのちをなんのためにつかうか。

2021.4.1

昨年も載せましたが、おととしはこんなことを思っていたらしい。 ---------- 桜の季節はヤバい。 三月終わり、河川敷はもう葉桜の色合いになっていて、風が吹くたびにふわりと花びらが散り、足元に小さな渦を描く。 無機質そうな街をこんな桃色まみれに塗り…