火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

生活+α

それすらも生活だよね雨水が乾いた月光照り返してる やっぱ好きだなあ! きみたちのいいところひとつ残さずとらえるカメラ 後ろ髪引っ張る慣性の法則 市バスは上り坂を進んでる 一文字も思い出せなくなっちゃったことばがわたしをつくってくれる だらだらと…

オスプレイ

5年前なんてすぐに来るんだからここに真っ白な光を点描 居場所にはできない幅の足場がある 薔薇の花とか生けられるかも 果てしない文字の海もある 起きてるのにかくんとなって海中散歩 友情ってそもそもゲームじゃないですか? 今が何時かわからなくなる 喜…

強炭酸

強炭酸の水がこぼれたあの道で夏を撃ち抜く 全部ぶち抜く 「みじめな生!」からはじまっている書きかけが想像力を試しにきてる 4分音符反復されたるアルペジオ それなり空を飛んでる気分だ 「クソ人生」「クソ街」とかでげらげらと笑って同じ方角を向く しぷ…

花俟月

日の当たる道にバニラエッセンス2滴ふりかけるぐらいの動悸だ レシピのないケーキをぐちゃぐちゃに崩してそれでも笑えているからずるい そのあとの惨状どろどろ溶け落ちたレモン畑の中ではにかむ しくじりは2弦7フレットの隙間,むずむずは3弦開放弦 輪郭を…

正電荷

わりと怖いかもね、毎日 ---------- 急に空が低い 急に空が高い 急に空が狭くて未来 薄曇り夜に延ばしてクレープのごとく巻きとるぼろぼろの星 蛍光灯ちらちら光る食堂でまぶたを擦る癖がまぶしい 青信号は飴玉にして飲み込んでまっくらな闇ぼくだけの箱 細…

安全圏

同じ箇所だけリピート再生する曲の「ざ」の音ばかり今日は聴いてる 違和感はことこと煮込んだ北白川近くのカレー屋みたいにつづいた もっといいところに行けるよもっといい道が見えるよ夕闇の底 「怖い」って言えば言うほどださいから枕詞でごまかしている …

消毒剤

落下してもたすかるジェットコースターなら何度でも生を叫べる さいわいの多い日だからふしあわせ 不条理そうに聞く人と犬 思い出のあなたが粒子になっていく そしてあかるい口笛を吹く 思い出のあなたが墓になっていく ちなみに明日は快晴らしい 抜き刺した…

翼にて

短歌全然下手だな2022 & 頭のなかのひろゆき←至言 ---------- 海も空も溶けてなくなる水平線 もう君の家を誰も知らない 髪の毛や花の束舞う鴨川で大きな鳥を敵視している さくらんぼ一粒つまんで爪を立てる 架空事実であってほしいし いかにも君がいそうな…