火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ゾンビ

鳥が寝ている いまだ葉が残ってる 小刻みに震えている終焉 ヤンキーの群れ留まり木でひよひよとひとつの画面釘付けになり 嵐電の前照灯に見つかって走る 悪いことしては逃げてる 死んだ人の文章いつのまにか本になってる 貼り絵のようにざらつく ブレブレな…

アディショナル・タイム #-01

「ゆるやかに生きていくには」「若いよね。」「一緒にコンサル行って死のうよ!」 底無し沼ひとり覗き込んで帰る 指に小さなかさぶたがある 雨粒入りのコーヒーぐるぐるかきまぜてなにも知らないことにしておく 生きづらさの一つひとつを名づけよう 名前のつ…

冷蔵肖像

あきらかにどうでもよくなりあきらかによくなってゆく季節のなかへ 生きて届く美しさならばそれもまたいいね ときどき道が湿ってる 遠出していきたいところがなかったら適当に魚と絵を見る ぬるま湯の人生とかを科学する。湯沸かし式で仕合わせになる? から…

脱藩前夜(室内)

角刈りに虚構はあれど綾波と対峙しているヒーローみたいな 放擲する荷物にPC入ってる まんまる軌道で地球と翔んだ 「九分九厘」って9.9パーセントじゃん 小さなあらを探してほほえむ おまえはどこにいくの オリーブオイル畑にいる海の守り人になる 真に受け…

虫かもしれん

電話越しいつもわらってカカカカと もしくはそういう虫かもしれん 「友達は年一人できたら良いほうじゃない?」たしかにその説もある 10個メッセージ送ってひとつだけ相槌混ぜるそれも愛やし もう3日もなく眠れずに玄関を開ければどこでもドアに変わった 花…

マイト

ゆるやかに死んでいくには家を出てコートも着ずに魚のように 朝晩にほころぶものを忘れては刺さってみるよわすれていくよ この道はひたすらまっすぐ 思い出を踏みつけてゆく春はつかの間 お金払いたくなったらコーヒーを飲みに行く まだ翼生えてる どうせな…

アディショナル・タイム #01

コーヒーの匂い そのあと春の風 ここから先はアディショナルタイム 手が届きそうなふるまいばかりして不器用すぎる太陽の下 Forbiddenのまま待ちつづける崇い陽に包まれた生活がある 水が重なる場所はことさら水の色になるからいつもうれしい 大昔自転車で過…