火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

12/17

りんちゃんの歌詞に曲つけたくてピアノ弾いてたらいい曲になりそう!な気配がして、夜中の勢いでデモ音源をつくりました。よくね? うれしくて貼りました。

デモ音源ってちゃんとコード楽器で作った方がいいときもあるなと思いました。
(今までアルペジオと飛び道具ばかり使って作っていた)

soundcloud.com

 

風邪をひいてから、1日1曲ワンコーラスを作るようになった。この曲で3曲目。

今必要なのは10→100ではなくて0→1の集積で、それならどうせTwitterとなんJに終始するPCの前よりはピアノの前に座った方がいいことを思い出し、実際座ってみると予想以上に曲ができて驚いた。もっと早くからやっていれば……と思ったりもするが、何にしても「今始めたことに必然性がある」と思っているので、へこたれない。今作る。

ART-SCHOOLのライブに行ってから、いい意味で肩の力が抜けたかもしれない。別に自分の作った曲同士は似ていてもいいとか、同じようなことを言っていてもいいとか、歌がめちゃくちゃ下手でも気持ちがあればそれでいいとか。自分の好きなアーティストには自分の好きな理由が詰まっているから、何気なく出会い直したとき、とても大きなものを受け取れるなあと思う。ギターの音が好きとか、陰鬱な感じが好きとか、そういう範疇を超えたところで、ART-SCHOOLから音楽的影響を受けている気がする。

-------------

ART-SCHOOLから教わったこと①

=マジでとりあえず脳内に木下理樹を飼い、木下理樹の気持ちでデモテープを持っていく(なめていてもよい)。メロの気持ちよさとコードの気持ちよさだけ考える。使いたい飛び道具や外したくないポイントは先に考えておく。

→各パートの人の気持ちになって「なんかめちゃくちゃなデモ音源やな」と思いつつ、各パートを考える。ベースは音の太さや歪み具合がマジで大事だと中尾憲太郎が言っていた。脳内の木下理樹と一緒にインタビューされたときを想定して、「これは原曲のノリを尊重して…」「ここはフィルインの余地があったので工夫して…」とか言えるとなお良い。

--------------

Suno AIがめちゃくちゃ流行っている。

使ってみた感じ「すでに曲の方向性やメロが定まっていて取捨選択がはっきりとできる状態のとき」「曲の方向性が1ミリも定まらなくてリファレンスすらないとき」のどっちかなら使いやすいのかな〜と思った。頭では楽観視しているが、自分の領域を脅かしてくる感じが実際したから、ちょっとこわい。

実際に↑の歌詞で使ってみると、1回目の曲:なんじゃこりゃ〜〜曲になってない!(めちゃ要望書いてよくばりすぎた)、2回目の曲:いい曲で泣いた(alternative rockで生成した)、3回目の曲:この音おもろ〜〜(dream popで生成したが全然ドリームポップではなかった)という感じだった。3回目のおもろい音アプローチは編曲段階に入ったら使えるかも。

 

熱を出しながら、聴きたくなる音楽(≒発達した生成AIに負けない音楽)音楽って結局

・(われわれの観測しうる範囲で)新奇性があって面白い音楽
・その音楽を聴いていることがその人にとってのアイデンティティになりうる音楽

のどちらかに収斂していくんじゃないかと思っていた。

 

それなら私が目指したい音楽は後者だけれど、AIはそのための道具に、明らかに、なりうる!!!!(今もドラムパターンとか使ってるし。便利!)

でも、やっぱり作り手としての選択や決断、味つけは私たちがするのであって、その選択の根拠は一人ひとりの人生経験の蓄積なわけで、そういうところも含めて音楽が好きなのだ。AI生成はやっぱり人間の気持ちや人生の重み(わたしたちが勝手に移入する感情も含めて)には勝ちようがないだろうから、それをちゃんと聴いてくれた人が読み取れるような音楽を作りたいなと思う。今のところ。