火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

ゾンビ

鳥が寝ている いまだ葉が残ってる 小刻みに震えている終焉

 

ヤンキーの群れ留まり木でひよひよとひとつの画面釘付けになり

 

嵐電前照灯に見つかって走る 悪いことしては逃げてる

 

死んだ人の文章いつのまにか本になってる 貼り絵のようにざらつく

 

ブレブレなきみの画像を何枚も重ねてつくりあげてく時代

 

息を吸い吐いては夢を見る権利 桜をいつでも眺める権利

 

ちょっと狂おしいぐらいでちょうどいい 青豆に花と卵をかける