火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

虫かもしれん

電話越しいつもわらってカカカカと もしくはそういう虫かもしれん

 

「友達は年一人できたら良いほうじゃない?」たしかにその説もある

 

10個メッセージ送ってひとつだけ相槌混ぜるそれも愛やし

 

もう3日もなく眠れずに玄関を開ければどこでもドアに変わった

 

花びらは太陽に透けて 冬越したきみは知らない桜を撮って

 

一緒には旅行に行かないやさしさをつづけていけば一生仲仔

 

どうみても遊んでるよね?そのとおり!ぬるいお茶とか漏れる、あやまる

 

渡辺さんみたいな「ありがとうございます」言って自意識過剰におじぎ

 

ウソっぽい虹ウソっぽい水の音ウソっぽいからきれいに治る

 

茄子の花オーバーフローしてゆく足はちゃっかり開いてたはず

 

空想がここからいなくなるまでは瞼を閉じる 気温が下がる

 

「よかった」と「よかったね」とのあいだには数百ページの距離があるかも

 

理想って必ずそれじゃないかもね ゆるされなくても駆け出してゆく