わりと怖いかもね、毎日
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急に空が低い 急に空が高い 急に空が狭くて未来
薄曇り夜に延ばしてクレープのごとく巻きとるぼろぼろの星
蛍光灯ちらちら光る食堂でまぶたを擦る癖がまぶしい
青信号は飴玉にして飲み込んでまっくらな闇ぼくだけの箱
細く細く延ばして生きた日常も鋏で切れば一粒の飴
〈ここ〉に居ないことを誇りにするきみの背中に刻印したい一文字
小さな駒をつまんで置いていくようだコンパスでやや大きな円描く
いまよりもうつくしくなる場所を撮るきっと匂いも含まれている