火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

強炭酸

 

強炭酸の水がこぼれたあの道で夏を撃ち抜く 全部ぶち抜く

 


「みじめな生!」からはじまっている書きかけが想像力を試しにきてる

 


4分音符反復されたるアルペジオ それなり空を飛んでる気分だ

 


「クソ人生」「クソ街」とかでげらげらと笑って同じ方角を向く

 

 

しぷしぷと思い出なんかがふくらんで背中を伝う冷や汗になる

 

 

かじったトマトの味すら偽物みたいだったあの頃に戻して

 

 

強炭酸 あわだちのよい水面で撃ち落とされた鳥がたゆたう