火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

花俟月

 

日の当たる道にバニラエッセンス2滴ふりかけるぐらいの動悸だ

 

レシピのないケーキをぐちゃぐちゃに崩してそれでも笑えているからずるい

 

そのあとの惨状どろどろ溶け落ちたレモン畑の中ではにかむ

 

しくじりは2弦7フレットの隙間,むずむずは3弦開放弦

 

輪郭をなくした月と花を俟つ あいつは夜道を駆けあがってゆく