火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

1/5

今思い出した、過去の過ち、ある大事な人に考えていることを話しすぎたらその人が私に同化してしまうことがある。その人がいつか去ったり、なんなら私の根深いところにある意志を軽んじたり、ちいさくても大切な意味をもつ行為について少しでもつまらないというそぶりをとることがあれば、内側から壊れる。壊れてしまう気がする。どれだけ気を許していたとして、言うべきでない深部に関する自己開示のハードルが低すぎると、いつか壊れる。そもそも言いすぎない。すべてを預けない。体調が悪くなるような話題に対して敏感になる。人のことを大切にする。適度に大切にされる。

 

こわい。

 

ここ数年、矢継ぎ早に話すとか、わいわい盛り上げようとするとかをやらずに、穏やかに落ち着いて、ある程度言葉を選んで話せる場面が多いのが本当にうれしいし、性に合ってたのかなあと思う。