火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

6/14

生活が破綻した。

破綻したとはいっても、正気を保っている。まだ余力は残っている。撤退戦も可能だろう。デフォルトの状態が「元気」に近づけば近づくほど、以前のふつうがおかしかったんだということに気づく。

駅前の道を歩くと、甘い花の香りが漂う。去年もなんの花だろう、と思って調べたりしたけれど、結局わからなかった。白くて大きな花が夏のはじまりを告げる。