火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

生態

みずからの甘い部分を切り取って昨日のくるしみへと貼り付ける

 

ぼくたちは死んでいくのだ街路樹が育ちきってる計画都市で

 

溶けてゆく氷 時間切れだから一つの曲を繰り返し聴く

 

本棚にしまいきれないあの夜の浮いたことばを思い返した

 

ひとりきり切り取り線の向こう側 無人の街はぼくのものだよ