火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

レコンキスタ

生き抜けて風は高らかに鳴って破滅的深海で指切り

 

顔もよく知らない人を励ませば右翼街宣車から遠吠え

 

冷静になれずに小さな箱の中そしたらごはん買って帰るね

 

きしめんが伸びた分だけ想像のなかの神話が壮大になる

 

泣きながら噛み切りながらあの月を見ていたきみよもっとよくなれ

 

「怖いんです、誰かの稲妻になるのが」ボタンを押し間違えた自販機

 

自然にうれしいから昼寝したりお餅つきみたいなリズムで踊る