火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

兼業農家

導かれるように大海が待っていてのんのんと鳴る遠くのチャイム

 

迎えうつ光の大群ひとりであいしているが流れた

 

往く夜路「でも金ないし」繰り返す1小節をおまもりにする

 

なんでもない小道にはものがたりが降ってあと数年でこの街を去る

 

橋の下衝突フレンズあきらめて帰るにはでかい月が出ている

 

のびしろをのりしろにして畳み込みとてもきれいな箱を作った

 

そばにいる残り風だけ知っているこんなに白い考えごとを