火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

滞空時間

飛び込んで夏の泡にはなれなくて今すぐ頬をぶってほしくて

 

恨んでる 扉を開ける 8月の熱はここまで走ってこない

 

オセロ盤白黒増えてゆくたびに一つずつ死の階段を降りる

 

星が降るみたいに宙を飛び交って消えない傷をせめて消さない

 

屋上とぼくの間のさよならを落ちる火花で測りかねてる

 

ためらえば滞空時間も延びてゆく どうにでもなれ きみは明日へ