火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

朝の夢

 

しめやかに息を消したらここに来て ニライカナイにつづく砂浜

 


太陽を浴びた子みたいな名前して1, 2, 3と片足を出す

 


朝の夢 きみが他人になっていく過程はなぜか陽あたりがいい

 


クロールで傷をつけても空振りが鳴る 陽だまりに手が届かない

 


もう十分おかしくなって七色の波打ち際でぼくらわらって

 


乗り上げた鯨のように息絶えてほんのわずかにあたたかかった