2022-04-05 朝の夢 しめやかに息を消したらここに来て ニライカナイにつづく砂浜 太陽を浴びた子みたいな名前して1, 2, 3と片足を出す 朝の夢 きみが他人になっていく過程はなぜか陽あたりがいい クロールで傷をつけても空振りが鳴る 陽だまりに手が届かない もう十分おかしくなって七色の波打ち際でぼくらわらって 乗り上げた鯨のように息絶えてほんのわずかにあたたかかった