火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

仮想海

 

青い海、水平線へ落ちてゆけ!ゆけ!この場所で出逢いつづける

 

 

しらじらと波が砕けてまたここに返る今年の春もさむいね

 

 

寒暖差 雨とくもりのあいだからそそぐひかりを待ち続ける差

 

 

雲が溶け眠いまぶたの稜線にはりついたまま白んでく空

 

 

きみの朝の音を聞かせて ビニールの雲揺れながら遊ぶ潮風

 

 

熱湯を心にかけるそれだけで雪は融けるし春が近づく