火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

ノーブル

つめたくて気づく今日まだ二月だとこころをなくした夏の花束

 

手袋燃ゆ 会わないのが愛だとも言えず細い煙がたなびく

 

きみと在る夕暮きみと在る夜更あしたも明日がくることを知る

 

虹色のショウケースにはほころびを容れる たすかるための脈拍

 

こわれたいこわれていまはねむりたいころがることをのぞんだ都市で