2023-05-03 ゆれていた 七分袖汗ばんでいる夕暮れとまだ早いよという夜の風 木漏れ日を描き込まずともいっとう高いところから降る白脈光 いとおしくある思い出を抱えつつきみが徐行をつづける川辺 駆け降りる自転車の群れ 山々は変速つきのうすみどり、青 青透ける手首に指が重なってゆれていたんだ午後十六時