2022-12-01 僕の見た稜線 初雪を見れば悟ってしまうから秋の幕間で踊りつづける 十月の愛が衝き合う間隙に鎮痛剤を詰めては夜明け 川面には嘘つきしかいないと諭したauthentic loserの死が 直通特急の止まらぬ文脈の底にひとへのまなざしがある 「一番」は誠実じゃないような気がするから一筋の銀河を蒔いた ひかりもて編んでは潰すビルディング硝子片砕け落ちては雪へ 字足らずの声を上げつつ軒先に溶け氷のぶつかり合う番茶