火にくべる

火にくべてしまいたい日常の機微

アディショナル・タイム#02

 

アディショナル・タイムそこから海へ出てあれがかれらの沈んでた場所

 

マニキュアを重ねてやさしくなっていくどうか明日も割れないでいて

 

淡雪がたんたんと手のひらに降る真綿みたいで泣きそうになる

 

星が降る日々に並んだ蛍光灯 聖俗のさかいめにふたをする

 

すこし冷えてること以外わからなくなってきみは夜間飛行船のただなか

 

あの塔に思い出がある 指切りは交わせば交わすほどたくましい